ネットで鹿児島産のオオクワガタをペアでゲットしたんだ♪
F12って書いてるけどどうかな?
おお、良かったね
F12だと同じ産地で血の入れ替えした方がいい気がするね。ワイルドでもいればいいけど、、
ワイルド?(性格のこと?)
ごめん、よくわからないから教えて下さいm(__)m
あらま、そうだったのね
血縁関係と専門用語
全てのカブト・クワガタムシに共通していえることですが、育てる個体の生まれ方や血縁関係を知ることで、今後のカブクワ飼育にとても役立ちます。
ブリード方法
インラインブリード
親種がキョウダイ同士で掛け合わせた個体です。キョウダイ同士の個体を同腹個体ともいいます。同腹個体は主にキョウダイで超大型が羽化した実績がある際にも用いられます。
アウトラインブリード
同じ産地同士で血縁関係のない個体を掛け合わすことをいいます。とても微妙なところですが、同じ産地で別血統でもアウトラインブリードとして用いられることもあります。
ハイブリッド(HB)
違う産地同士で掛け合わせることをハイブリッドといいます。
例)能勢産✕川西産=国産
ちなみに、種族を越えた交配(日本のオオクワガタ✕外国のオオクワガタ)はとても危険な行為なので、NGです。
血縁関係の専門用語
WD(ワイルド)
野外で採取された個体です。オオクワガタは絶滅危惧種Ⅱ類ですが、現在(2022年)のところ採取可能です。
WF1(ワイルドエフワン)
野外の♀から生まれた個体をWF1といいます。そこからWF1同士を交配させてWF2、3、4と数を重ねていきます。
F2、F3、F4と記載されていることもあります。
一部ではWFは存在しない言葉と言われることもありますが、はじめにワイルド(W)だったか分かるように、累代を重ねてもWFの標記を残しているのだ、と私は思います。
※野生の♀は採取された時点で、既に産卵できる状態です。
F1(エフワン)
飼育した別々の種親から生まれた♂と♀をかけあわせて生まれた個体です。そこから同じ種親同士で掛け合わせると、
F1×F1=F2、F2✕F2=F3…
と、数を重ねていきます。
このFを重ねていくことでその特徴を色濃く引き継ぎます。
ちなみにF2✕F3といった数字が違う個体を掛け合わせた場合、大きい数字が優先されるので、F4になります。
CBF1(シービーエフワン)
CBとは→Captive breedingキャピティブブリーディング(飼育繁殖された個体)です。
飼育された種親同士で交配するとCBF1と標記されます。
ですが、意味合い的にはF1とほぼ変わらないのでF1=CBF1という認識で大丈夫です。
血の入れ替えについて
血の入れ替えとは?
同じ種親同士で累代し、Fを重ね続けると、遺伝子異常により病弱になり、羽化不全の原因になる恐れがあります。
そのため、交配するとき別の種親から産まれた生体を交配すると濃ゆい血を薄めることができます。これを血の入れ替えといいます。
例)F10 × 別の種親 = F1
このように、血の入れ替えを行うことで同じ種親同士の累代をリセットすることで、次世代の早死や羽化不全のリスクを下げることができます。
血の入れ替えのタイミング
調べた限りでは、F5以降から次世代に影響がではじめるとされています。
しかしながら、有名ショップであるTOPGUNさんのTG血統は20年以上インラインブリードしつづけても健全な個体が多いです。なので、一概にインブリしつづけると累代障害や不全がでやすいとはいいきれない所でもあります。
まとめ
累代でFを重ねると、親種の特徴を伸ばせますが、遺伝子異常や羽化不全に影響する可能性はあります。
少しでもリスクを下げるには、別の種親から生まれた生体による交配(血の入れ替え)が対策になります。
血の入れ替えで次世代の羽化不全のリスクを下げることはできますが、サイズが大きくなればなるほど羽化不全になるリスクは上がります。そうでなくても外的要因による影響等、羽化不全の可能性は0ではありません。
羽化不全によりとても痛々しい見た目になるかもしれませんが、たくさんブリードする方には避けられないと思います。
私も羽化不全を経験すると思いますが、それでも愛情をもって育てていきたいと思います☺
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それでは(^^♪
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